ロカボ糖質(利用可能炭水化物)の算出ポリシー

芯菓では、ロカボ糖質を「実際より高めに出る方法」で算出しています。召し上がっていただく方のことを考え、数値を良く見せることができる余地があったとしても、あえて安全側の数値を表示するという判断をしております。

芯菓が採用するロカボ糖質の算出式

当店では、厚生労働大臣登録の信頼のおける第三者機関による分析値を出発点として、ロカボ糖質を次の式で算出しています。

ロカボ糖質
=炭水化物食物繊維総量
 アルロース羅漢果ステビア

アルロース・羅漢果・ステビアは、いずれも体内でほとんど代謝されず血糖値を上げないため、食物繊維と同じく炭水化物から控除します。

なぜこの計算だと実際より高く出るの?

出発点である分析値の「炭水化物」が、そもそも実際に糖を測って得た数値ではないためです。

①「残りすべてが炭水化物」という構造

「分析値なのに測った数値じゃないってどういうこと??」と思われるかもしれませんね。その疑問はごもっともです。

栄養成分分析における炭水化物の算出は以下のような「差し引き法」という方法で算出されます。

炭水化物=100水分たんぱく質脂質灰分

見ていただくとわかる通り、この計算は「水分・たんぱく質・脂質・灰分を測り、残った分はすべて炭水化物とみなす」という算出方法です。この方法では糖そのものは一度も測定されず、測定した栄養素以外をすべて糖として扱います。

つまりこの計算方法は、ほかの項目の測定誤差がすべて炭水化物として過剰に計上される構造になっているのです。

②乳製品では構造的に上振れが生じる

計算の構造だけが理由ではありません。実は乳原料そのものが、この方法と相性が悪いという事情があります。

わかりやすい一例として日本食品標準成分表で生クリームを調べると、差引き法による炭水化物は6.5g、実際に糖を1種類ずつ測った利用可能炭水化物は2.7gと、公的なデータの中で、なんと2.4倍も上振れしています。

芯菓の製品の多くはクリームチーズ・生クリーム・バターを主体としています。これらを贅沢に使うほど、差引き法の数値は実際の糖の量から上振れするという構造になっているのです。

それでも高いほうを採用する意味

同じ製品について、以下のように2つの「ロカボ糖質」が算出できることがおわかりいただけたかと思います。実際に当店の「生チョコチーズケーキ」では配合表からの積み上げと、分析値からの差し引き法では以下のように大きな違いが生まれます。

配合表からの積み上げ
0.76g

糖を1種類ずつ積み上げた値。理論的にはこちらが実態に近いと考えられます。

分析値からの差引き
2.50g

上振れを含んだ値。公的検査機関の実測値から一意に導けます。

0.76gを掲載しても、計算上の説明はできるため掲載は可能です。それでも芯菓が2.50gを表示に採用しているのは、以下の理由があるからです。

第三者が検証できるから。 積み上げ計算は、当店が用意した配合表を信用してもらう必要があります。一方、分析値からの差引きは、検査機関の成績書という外部の一次資料から誰でも同じ数値にたどり着けます。

低い側に外す危険がないから。 上振れを含む数値なので、構造上実際のロカボ糖質がこれを上回ることは難しくなります。糖質を気にされている方に召し上がっていただくスイーツだからこそ、より安全な側に寄せた数値を掲載しています。

算出式で控除していないものについて

当店の製品にはフラクトオリゴ糖と難消化性デキストリンも使用していますが、算出式では控除していません。これは二重控除を避けるためです。

実はこの2つ、酵素-HPLC法によって低分子水溶性食物繊維として分析値時点で既に炭水化物から差し引かれています

ここからさらに控除すると同じ量を二度引くことになり、実態より糖質が低く出てしまうため、算出式では控除を行いません。

CHECK

算出の妥当性は、分析値と配合表の照合によって確認しています。「生チョコチーズケーキ」場合では灰分(推定1.20 / 分析1.2)、ナトリウム(推定149mg / 分析156mg)、低分子水溶性食物繊維(推定7.33 / 分析7.0)がいずれも整合しており、分析されたサンプルが配合表どおりの製品であることを裏づけています。

栄養成分表示との表示上の違い

ロカボ糖質は、一般社団法人 食・楽・健康協会が提唱する民間の指標です。食品表示基準に基づく栄養成分表示の「糖質」とは定義が異なります。

  • ロカボ糖質は、栄養成分表示上の糖質から血糖値に影響しない成分を除いた参考値です。
  • 栄養成分表示上の糖質は、アルロースやエリスリトールなどを含めて算出する必要があります。

最後に

芯菓では各商品の分析値を公開しております。ロカボ糖質については、誤差が増加側に向かわないよう、分析値の炭水化物からの差し引き法で算出しております。

「信用できる数値」をギフトやお見舞い品の判断材料にしていただけるよう、今後も当ポリシーを遵守して参ります。

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